ビザ更新に影響も?!外国人が知っておくべき自転車交通違反と今後の罰則強化
はじめに
昨日(6/18)に閣議決定により、自転車の反則金額が決定したとの報道がありました。(施行は2026年4月1日)
日本での生活において、自転車は学生さんから社会人の方まで、多くの方が利用する便利な乗り物です。しかし、その手軽さゆえに交通ルール遵守の意識が薄れがちになることも。今回は、特に外国人の方に知っておいていただきたい自転車の交通ルールと、今後の罰則強化、そしてそれが在留資格に与える影響について詳しく解説します。
自転車は「軽車両」です!守るべき基本ルール
まず大前提として、自転車は道路交通法上「軽車両」に位置づけられています。つまり、自動車やバイクと同じように交通ルールを守る義務があります。
- 原則、車道の左側を通行: 歩道との区別がある場所では、車道の左端に寄って通行します。
- 歩道は例外、歩行者優先: 「自転車通行可」の標識がある歩道や、運転者が13歳未満の子どもや70歳以上の高齢者、身体の不自由な方の場合、また車道通行が危険な場合に限り通行できます。その際も歩行者優先で、徐行しなければなりません。
- 信号遵守: 車両用の信号に従います。「歩行者・自転車専用」信号がある場合はそれに従います。
- 一時停止: 「止まれ」の標識がある場所では、必ず停止線の前で一時停止し、安全確認をします。
- 二人乗り禁止: 幼児用座席に子どもを乗せる場合などを除き、二人乗りは禁止です。
- ながら運転禁止: スマートフォンを操作しながら、傘を差しながら、イヤホンで音楽を大音量で聴きながらの運転は禁止です。
- 飲酒運転は絶対禁止: 自動車と同様、飲酒して自転車を運転することは極めて危険であり、厳しく罰せられます。
- 夜間はライト点灯: 無灯火運転は危険であり、違反です。

2026年から導入予定の「反則金制度」とは?
前回の記事でも触れましたが、2026年(来年)を目処に、16歳以上の自転車利用者に対して「交通反則通告制度(青キップ)」が導入される予定です。これにより、上記のような違反行為に対して、3,000円~12,000円程度の反則金が科されることになります(金額は違反内容により異なります)。
(参考)【主な反則金の額】
・携帯電話を使用しながら運転する。いわゆる「ながら運転」が1万2000円
・信号無視6000円
・逆走や歩道通行などの通行区分違反は6000円
・並んで走行する並進禁止違反が3000円 など

外国人にとっての「反則金」の意味 – 在留資格(ビザ)への影響
この反則金制度の導入は、外国人居住者にとって特に注意が必要です。 反則金を支払ったとしても、違反の記録は残ります。そして、これらの違反記録が積み重なると、入管は「この外国人は日本の法律を守る意識が低い」と判断する可能性があります。
その結果、ビザの変更や更新、永住許可申請、帰化申請など、
これらの審査において、影響がでることが十分に考えられます。さいあく、申請が不許可となる可能性があります。
特に、飲酒運転や信号無視による重大事故など、悪質性の高い違反を起こした場合は、一回の違反でも在留資格の取消しや退去強制といった非常に重い処分に至る可能性があります。
考え方としては、自動車の運転と同じですね。
▼以下、警視庁のチラシより(ながら運転禁止)

▼以下、警視庁のチラシより(飲酒運転厳罰化)

自分の未来を守るために
日本で安心して学び、働き、生活を続けるためには、日本の法律・ルールを遵守することが不可欠です。自転車の交通ルールは、ご自身の安全を守るためだけでなく、日本での安定した在留資格を維持するためにも極めて重要です。
「知らなかった」では済まされません。今一度、ご自身の自転車の乗り方を見直し、正しい交通ルールを身につけましょう。 もし、交通違反に関して不安なことや、ビザへの影響についてご相談したいことがあれば、ビザ専門の行政書士までお気軽にお問い合わせください。
皆さんの安全で快適な日本での生活を心より応援しています。
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